カモミールはハーブティーとしても有名ですが、4千年以上前から風邪、頭痛、下痢や発汗・消炎作用を利用し婦人病に効果がある薬草として利用されてきました。リンゴのような芳香を持ち、リラックス効果があることからストレスの軽減や不眠症に用いられています。蒸留して抽出したオイルはアトピーや日焼けなどに良いとされ、アロマテラピーなどにも利用されていますが科学的根拠はまだまだ不足しています。またキク科の植物ですので、ブタクサなどのキク科アレルギーの場合は摂取しないようにしましょう。ラベンダーはハーブティーだけでなく、古代より万能薬としてポプリや香水などの芳香用、ジャムやお菓子、調味料といった食用など様々な利用がされてきました。リラックス効果による不眠症・うつ病以外にも脱毛症、防虫・殺菌にも効果的とされています。また女性ホルモンに似た作用をし、頭痛や生理痛を軽減させたり、男性ホルモンを阻害することが明らかになっています。ラベンダーの使用をやめることでホルモンバランスは元に戻ります。ジャスミンもお茶として有名ですが、カモミールやラベンダーなどのハーブティーとは違い、ジャスミンの花の香りを緑茶やウーロン茶、プーアル茶に吸着させたフレーバーティーです。ジャスミン茶の効能は香りを吸着させた本来のお茶によるもので、ジャスミン自体には香りによるリラックス効果があります。また女性ホルモンに作用し、分娩促進や月経過多などに効果があるといわれ、古くには媚薬として使用されていたようです。香りの主成分はジャスモン酸で、ガン細胞や慢性リンパ球性白血病の悪性細胞に作用し、細胞死を引き起こす性質をもっており、抗ガンについて研究が進められています。