タラは白身さかなのタイと同様に、脂肪分が非常に少ない魚です。高タンパク質、低カロリーで健康食品です。肥満や生活習慣病の予防や改善に最適だといえます。タラは白身さかなの中でも、ビタミンAやD、Eを比較的多く含んでいます。ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を高めてくれます。骨を強くしてくれますし、虫歯を防ぐことにも役立ってくれます。また、利尿をうながす作用もあります。二日酔いにもききます。タラの旬は冬です。冬は寒さからか、アルコールもすすんでしまいがちです。冬のメニューにタラを加えるといいでしょう。さらに血行も良くしてくれます。身体を温める作用もあります。風邪の予防にも効果が期待できます。とくに、タラの肝臓は、多量の脂肪と、ビタミンA・Dが含まれています。肝油といって、乳幼児や成長期のこどものたちの栄養食品として、親しまれてきたものです。たらこというのがありますが、これはスケトウダラの卵巣です。白子のほうは、マダラの精巣のことです。強壮・強精効果が期待できます。さらに、たらこには、血中コレステロール値を低下させるタウリンもたくさん含まれています。亜鉛が豊富なたらこは味覚障害の予防も期待できます。タラはタラでも、銀鱈と、タラには脂質量がぜんぜん違います。銀鱈17.7gに対してタラは0.47gです。民間療法として、身をとったあとのアタマと尾を利用して鍋にすると、身体を温める効果がでます。タラのアタマや尾っぽ、肝、白子などを、こんにゃくや野菜、と一緒に煮立てます。野菜はにんじん、ダイコンの他にも、冷蔵庫の余っている野菜を入れてもいいようです。味噌で味付けすると美味しいです。夜盲症の予防にもなります。